6-4 ウイルスに感染した場合

可能であるならばウイルス名を特定し、手持ちのセキュリティソフトを最新にして駆除して下さい。但し、大多数のウイルスはセキュリティ会社のHPにはアクセス出来ないように仕向けて来るので、個人的にはパソコンを初期化する事をお勧め致します。

[ 関連事項 : リンクのページ > セキュリティ関連 > お勧めの情報サイト ]

上記のリンクに掲載されている 『so-net セキュリティ通信』 様の情報は大変参考になります。

6-4-1 何故初期化した方が良いのか?

一昔前のウイルスならば、名前を特定しパソコンの復元機能をオフにした上で、 セキュリティ会社のHPに掲載されている対処方法を実行して駆除すれば良かったのですが、最近のウイルスは非常に凶悪化しており、悪意のあるプログラムを難読化させてワクチンの開発を遅らせたりする物があるから です。

IE等のブラウザのセキュリティホールを塞ぎ、利用しているソフト(ウイルス対策ソフトも含む)のアップデートをキチンとしていても、複雑化した亜種が多いウイルスの場合は対策ソフトのワクチンが間に合わず、知らぬ間に感染させられているケースもあります。

その際にBackdoor(バックドア:外部から不正な操作をする為に設置する裏口)等に侵入されていた場合、初期化しない限りパソコンを起動させるごとにずっと個人情報が漏洩し続けたり、自分のパソコンからウイルスを撒き散らしたりする事になります(滝汗)

6-4-2 具体的な処理方法

  1. LANケーブルを抜いて、一時的にネットワークから隔離して下さい。
    (他のコンピューターへの感染を防ぐ為と、仕掛けられたウイルスによる別のウイルスの呼び込みや情報漏えいを防ぐ為です)。
  2. データのバックアップをして下さい
    (但し、ウイルスも一緒にバックアップしてしまう可能性もあります
  3. パソコンを初期化(リカバリー)して下さい。
  4. ウイルス対策ソフトをインストールし、ワクチンを最新の物にアップデートして下さい。
  5. バックアップしたデータを戻します
    必ずパソコンのオートラン(自動再生)機能を停止させて下さい。その後、バックアップしたデータをウイルス対策ソフトでスキャンした後に、パソコンにデータを戻して下さいね。(データが破壊されていたり、改ざんされて悪意のあるJavaScript 等が埋め込まれていた場合は潔くデータを捨てるか、最初から作り直して下さいね^^;)
  6. 感染していないパソコンから、全てのパスワード変更をして下さい。
    KeyLogger(キーロガー:こっそりコンピューターに仕掛けてパスワードやID、クレジットカードの番号等を集めるツールの事)に侵入されていた場合、パスワードを変更した旨の送信をされてしまうので、感染したパソコンで作業するのは大変危険です。

    サイト関連でいうと、奪われたパスワードでFTPソフトを起動し、 自サイトのHTML文章や日記等に悪意のあるJavaScript 等埋め込み、サイトを閲覧しただけで 更にウイルスに感染させてしまうタイプの物も出て来ております。必ずパスワードは変更して下さいね。

  7. 必ずサイトの入口やTOPで何というウイルスに感染してしまったのかお知らせして下さい
    自分の不手際で訪問者がウイルスに感染してしまっている可能性があります。必ず感染時期も記載して注意を呼び掛けて下さい。(その際にウイルス対策会社のHPのアドレスも記載しておくと対処しやすくなって良いかと思います)

    感染した事を知られるのは恥ずかしいし格好悪いとお考えの方は、非常に迷惑なのでサイトを持つ事はお止め下さい。

    [ 関連事項 : HP-TIPS > HPの作り方 > サイトの設計図を紙に書き出してみる ]