6-3-2 被害に遭った場合

掲示板を荒らされてしまった際に取る対処法です。(この遣り方が全てという訳では有りませんので、他の素敵サイト様の情報も合わせて読まれる事をお勧め致します)

[ 関連事項 : リンクのページ > セキュリティ関連 > お勧めの情報サイト ]

上記のリンクに掲載されている 『ネット被害対策室』様の情報は大変参考になります。

6-3-2A 共通事項

  1. 冷静に対応する
    掲示板を荒らされてしまうと凄く落ち込みますし、また腹立たしく思うことも多いかと思いますが、出来るだけ冷静に対応して下さい。(決して相手の挑発に乗っては行けません)
  2. サイト内で荒らしに関する話題を絶対に出さない
    (1)とも絡んで来ますが(アダルトな宣伝書き込み等はCGIによる自動投稿が多いのですが)、その他の悪意のある書き込みを行う方の多くは相手がショックを受けて右往左往している様を見るのが好きな方が多いです。何事も無かったかのように振舞って下さい。(何の反応も示さなければ比較的早く立ち去ってくれる事が多いようです)
  3. 荒らされた際のログを保存しておく
    酷い書き込みをされた際のログを保存しておく事は大変嫌な事ですが、万が一アクセス制限をしても一向に荒らしが治まらない場合、先方のプロバイダーや警察等に相談するケースも出て来ます。その際の証拠品として使用するので、慌てて削除したりしないで下さい。(CGIのログをダウンロードし、CD-ROM等に確実にバックアップ出来た事を確認した後に、不快な書き込みを削除して下さいね)

    個人的には表示されている掲示板のページも、HTML文章として丸ごと保存する事もお勧め致します。

    作成方法


    IEの場合

    1. ファイル(F) > 名前を付けて保存(A) を選択して下さい。
    2. ファイルの保存場所(I)はデスクトップ辺りが判り易いかと思います。
    3. ファイル名(N)はそのまま(もしくは判り易いように名前変更して下さい)
    4. ファイルの種類(T)は 『Webアーカイブ、単一のファイル(*.mht)』を選択して下さい。
    5. 出来次第、保存(S)ボタンを押して下さい。

    これでCGIで動く掲示板もHTMLページで保存する事が出来ます。(稀に「上手くページが保存出来ない場合があります」というメッセージが出ますが、そのまま無視して保存して下さい)。あくまでも予備的な代物なので、実際に上手く保存出来ていなくてもログデータさえあればOKです。

    [ 関連事項 : HP-TIPS > CGI > CGIデータのバックアップ方法 ]

※ レンタルで掲示板を借りている場合
規約に則った上で対処して下さい。(大抵 『よくある質問(FAQ)』 などに記載されているかと思います)。レンタルの場合、荒らされた事が判った際にすぐにレンタル先に連絡をして下さい。(膨大な数のユーザーのアクセスログを長期間保存する事は、どんな大手のサイトでも不可能です。すぐにログは流れてしまいますので、保存して欲しいログの『該当掲示板のアドレス』・『日付』・『相手の名前』・『書き込まれた正確な時間(秒数まで)』等を先方にお伝えして保護して貰って下さい)

6-3-2B 初級の対応策

ほとんどの掲示板に備わっている 『アクセス制限機能』 で大体の悪意のある書き込みは防げます。(設定する際は一度全てのログデータをダウンロードした上で行って下さい。万が一失敗して真新しいログデータをアップロードしてしまい、せっかく書き込んで下さった方の投稿を消してしまう事に対しての予防策です)

  1. アクセス禁止設定をする
    • KENT WEB様 の 『YY-BBS』 の場合(Ver 5.32)
      「init.cgi」 の228行目くらいにある 『ホスト取得方法』 がキチンとONになっていれば、不快な書き込みをした方のIP等が判る筈なので、同じ項目のすぐ下に禁止したい方のデータを入力し、設定後はFTPソフトで「init.cgi」をサーバーにアップロードして下さい。
    • Tacky's Room様 の 『もっと書き込み隊』 の場合(Ver 0.984)
      「mkakikomitai.cgi」 の195行目辺りにある排除したいプロバイダーの指定項目に、荒らしを行った方のデータを入力して下さい。設定後はFTPソフトで「mkakikomitai.cgi」をサーバーにアップロードして下さい。
    これで同じ方が再度変な書き込みをする事が防げるかと思います。(ほとんどの荒らしはこれで対処出来ます)
  2. 掲示板の記事部分にプロバイダーの情報を表示する
    Tacky's Room様 の 『もっと書き込み隊』 の場合(Ver 0.984)、120行目辺りにある 『リモートホストの表示』 設定をONにすると、標準で書き込みがあった投稿記事に相手のプロバイダー情報が記載されます。(この機能をONにするだけで大分効果が違うみたいです)

※ データの保存場所
投稿された方のIPやプロバイダーの情報が格納されたデータは、掲示板のスクリプトによって保存場所が違います。大抵それぞれCGIを配布しているサイト様の該当スクリプトの設置方法(取り扱い説明文)に記載されておりますので、熟読なさった上で行動して下さい。

※ 一時的に掲示板を閉める事もアリ
大抵は上記のアクセス禁止を設定すれば治まりますが、中には何処かで掲示板のURLが晒されてしまい、急に荒らしが増えて来てしまった場合、一時的に掲示板を閉める事を視野に入れてもOKです。その際、必ず全てのログを保存した上で荒らされた掲示板を削除して下さい。(そこまで酷いケースでない場合は、目次から掲示板へ繋がるリンクを一時的に切るだけでも大分効果があるようです[もちろん新しい掲示板を作成し、そちらにログを移し変え再運営する事もOKです])

6-3-2C 中級の対応策

大抵はホスト禁止等をすれば二度と荒らしが行えなくなりますが、中には技術的に詳しい方も居て、そのような拒否設定を乗り越えて嫌がらせをして来る方もおられます。

  1. 地道にアクセス禁止設定をする
    自宅のパソコンでアクセス禁止をされた場合、学校や職場、ネットカフェ等から再度嫌がらせをして来ないとも限りません。そのような場合は地道に 『初級の対応策』 で紹介したようなアクセス禁止設定を随時追加して行って下さい。
  2. プロキシ(プロクシ)からの投稿を拒否する設定にする
    プロキシ(Proxy)とは「代理」という意味で本来はセキュリティを高める意味合いや、高速アクセスを目的とした機能の事です。悪意のある書き込みをされる方は正体を隠せるので利用される事が多いようです(略語として「串」と書く事もあります)。しかし一部のプロバイダーの中には最初からセキュリティを高める意味合いでプロキシを利用されている所もあります。なので意図しない方の投稿まで弾いてしまう事もあるので、設定する際はくれぐれも気をつけて下さいね。
  3. 投稿間隔制限機能を利用する
    同じ人が再度投稿する際に二重投稿を防ぐ意味合いで、幾秒か待たなければいけない仕組の事です。初期設定(30秒等)より少しだけ長く(60秒等)待つように設定すると良いかも知れません。

6-3-2D 上級の対応策

出来れば利用しないで済む方が良い方法です。(何れもリスクが高い方法です。もし下記の情報を利用して何らかの被害や不利益を被っても、当サイトでは責任を負いかねますので、必ず自己責任の上でご利用下さいませ)

  1. 相手のプロバイダーに連絡をする
    初級~中級の対応をしたけど、未だに荒らされて困っている場合に利用する方法です。アクセス解析等を利用して荒らしている方のIP等が判った場合、それらを元に先方の利用しているプロバイダーを割り出して下さい。

    [ 関連事項 : リンクのページ > セキュリティ関連 > お勧めの情報サイト ]

    • 上記のリンクにある「IPドメインサーチ」様や
      「IPひろば」様を利用するとすぐに判ります。あとは表示された会社名を検索して本社住所やメールアドレスを控え、先方の担当者に「御社のユーザーの中に悪質な書き込みをする方が居て、大変困っているので対処して欲しい」という旨のメールをして下さい。(規約に則った上で先方は該当ユーザーとの契約を打ち切ったり、警告をして下さったりします)
    • 必要な情報は
      「あなたの名前」、「相手の名前」、「荒らしを行った方のIP」、「掲示板を設置しているURL」、「荒らしを行った方のログ(他の方のアクセス記録は省いて下さい)」、あれば「荒らした掲示板のHTML」です。証拠品が無い場合はプロバイダーも動きようがありません。不快な書き込みを削除する前に、必ずログは保存して下さい。

      ※ データを送信する際は、添付せずに自分のサーバーにテキスト形式で荒らした方のログデータ等をアップして下さい。(セキュリティの一環で予告の無い添付データは読まずに捨てられる可能性があります)。相手にはアップしたデータのURLを知らせるような形で相談して下さい。(必ずそのURLに間違いが無いか確かめた上でメールに記載して下さい)

  2. 「.htaccess」を利用してサイトの閲覧自体を拒否する
    「ドット・エイチティアクセス」と読み、有料サーバーや一部のプロバイダーで使用出来る方法です(無料サーバーではこの機能が無い事が多いです)。大変強力な機能ですが、それゆえに間違えて記載してしまうとサイトの閲覧自体が出来なくなってしまう場合もあるそうなので、設定する際はくれぐれも気をつけて行って下さい。(詳しい設定方法は専門のサイト様がありますので、そちらをご覧下さいませ)

    [ 関連事項 : リンクのページ > Useful ]

  3. 弁護士に相談する
    プロバイダーに相談しても誠実な対応をして頂けない場合、もしくは対応して下さったのに相手が嫌がらせを止めてくれない場合は法的な手段に訴えないといけないケースも出て来ます。裁判沙汰になった場合長期化することも多い上に、費用もそれなりに掛かります。(取り敢えず相談してみたい方は、自身の住む市区町村の弁護士無料相談システムを利用するか、一度サイバー警察に相談して指示を仰いだ方が良いかも知れません)
  4. 警察に相談する
    出来れば(3)や(4)は利用せずに済むならば、それにこした事はありませんが、荒らしを行った方の文章(掲示板のみならずメール等も含む)が余りにも常軌を逸していたり、ご自身や家族の身の危険を感じた場合は迷わずに警察に相談してみて下さい。(必要な情報は[1]のプロバイダーに提出する物と同じデータです)

    • 都道府県警察本部のサイバー犯罪相談窓口等一覧
      ttp://www.npa.go.jp/cyber/soudan.htm
      足らないhの文字は各自で足して見に行って下さいね。

    但し警察に相談する場合、相談者の住所、氏名 (本名)、年齢 、電話番号(昼間帯に連絡可能なもの)も必要になって来ます。(相談の際はメールのタイトルを「相談:○○について」等にしないと、大量のスパム[迷惑メール]やウイルスメールに埋もれて気付いて貰えないケースがあるかも知れません)

    原則、メールでの相談にはメールで返信されるそうですが、稀に内容次第では電話で答えられる場合もあるそうです。なので家族全員に警察にサイトの掲示板に嫌がらせをされている等の件で相談している旨を伝えていないと、急に掛かって来た警察からの電話に大騒ぎしたり、自身が思わぬ誤解をされる可能性があります(^^;

6-3-2E 知り得た情報は表に出さない

6-3-2 被害に遭った場合 の項目でも書きましたが、必ずどんな事があっても感情的にならず冷静に対応して下さいね。もし大人の対応が出来る自信が無い方は、掲示板を設置しない方が良いかも知れません。(あと腹が立ったからと云って自身が知りえた相手の情報[本名・住所等]をサイトにアップする事は絶対にお止め下さいね。今度はあなたが被害者から加害者になってしまいます/滝汗)

[ 関連事項 : HP-TIPS > HPの作り方 > その他の心構え > アクセス解析を利用する際は ]